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助産師を辞めた私が感じた「向いている人」と「向いていない人」の違い

コットに寝ている赤ちゃん
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私は助産師として働いていたものの、自分は向いていないと思い、助産師から身を引きました。

産科病棟で共に働く助産師を見て私が感じた「助産師に向いている人」と私のような「助産師に向いていない人」の違いを、私の視点から書いていきます。

自分は助産師に向いているのかな、と悩む方の参考になればと思います。

目次

助産師を辞めたいと思ったのは向いていなかったから

私は大学の4年間で看護師、保健師、助産師の資格を取得し、地域周産期医療センターの産科で助産師として働き始めました。

私の勤めた病院

  • NICUがある
  • 1000件/年の分娩件数
  • 病棟助産師数は35人前後(+看護師が数名)
  • 産婦人科医は10人前後

いわゆる、ハイリスクもバリバリな大きい産科です。

そこで私は助産師を辞めたいと思いました。

理由は自分が助産師に向いてないことに気づいたからです。

そのタイミングとしては、新人時代が終わって次はリーダー業務だね、という段階でした。

STEP
2年目の半ば

新人時代が終わり、一人で仕事をこなす日々。このあたりで「私は助産師に向いていないかも」と思い始めます。

STEP
2年目の後半

あるとき、夜勤で共に分娩室担当だった先輩助産師から「ちょここさんって、こんなに動けないんだね」と言われました。私はやっぱり助産師に向いていなかったんだと現実的に思い知らされた瞬間です。

STEP
3年目に入る直前で退職

自分が助産師に向いていないとハッキリわかってから、全てが怖くなりました。仕事もまともにできません。
あと1~2ヵ月で3年目に入るというところで、私は退職します。
以降、助産師の仕事はしていません。

以下に、私が助産師に向いていないと思った理由を詳しく紹介します。

私が助産師に向いていないと思った3つの理由

理由①:手先が不器用

これが自分が助産師に向いていないと感じた最大の理由です。

私はドがつくほど手先が不器用なんです。

分娩介助が上達しない

助産師は、細かな動作を必要とする仕事があります。

なんといっても、赤ちゃんを取り上げるという助産師の花形、分娩介助。
これは右手と左手の絶妙な操作が必要です。
いわゆる右手の会陰保護と、左手の児頭誘導です。

私は、それがいつまでたっても上達しませんでした

助産師を始めたばかりのころは、「まだ新人だから!これから経験を積んだら、もっと上手くなるはず!」と向上心も強く持っていました。

しかし、私が取り上げたお産件数が50~60件を超えたあたりから、同期との差がどんどん開いていくことに悩まされます。

先輩にいくら教わっても、外部の講義を受けに行っても、私の技術は何も変わりません。

一般的に考えると、経験を積めば積むほど上達していきませんか?

料理でもスポーツでもピアノでも、「できるようになった!」と感じる瞬間があると思うんです。

それを、私はある一定の分娩介助件数から全く感じなくなりました。

つまり私の限界点はここだったわけです。

そして、遂に分娩介助が苦痛になりました。

私はここまで手先が不器用だったんだと思い知ります。

分娩介助後が汚い

これは自分と先輩や同僚の分娩介助を見ていて思ったことですが、他の人たちは分娩介助後の分娩台がキレイなんです。

対して私は、分娩台を血液まみれにさせてしまいます

どうしてそうなるのか、自分でもよくわからないんですが、いろんなところに血液が付いていて。

そういえば、私、普段の生活でも何かを使うと周りを汚しちゃうんですよね。

例えば、

  • 納豆のタレを開けようとすると毎回タレが飛び散る
  • 赤ちゃんの粉ミルクを作ろうとすると、毎回ミルクが飛び散る

とか。

きっと動作が雑なんでしょうか・・・

もう、本当になぜかわからないんです。

納豆のタレでテーブルを汚すくらいなら可愛いもんですが、お産の現場となれば話は別。

血液を余計なところに広めるのは衛生上よろしくないですよね。

意識してキレイな分娩介助をしようと思っても、できないんです。これも一向に変わりません。

ああ、私、センスがないな。

分娩介助件数が増えていくにつれ、その気持ちは強まるばかりでした。


もともと自分は不器用な方だと思っていましたが、仕事に支障が出るほどだったとは、働いてから知ったことです。

頑張っても頑張っても技術は向上しないし、私が分娩介助をすると余計な仕事を増やしてばかり。

もう、何もかも嫌になってしまいます。

理由②:行動が遅い

私は全てにおいて行動が遅い人間です。

わかりやすく言うならば、体育の授業で一番最後に着替え終わる人

クラスの中に、あの人いつも着替え終わるの最後だよね、みたいな人はいませんでしたか。

それが、私です。

また、中学生のときに所属していたバスケ部でのトレーニングで、フリースローが10本入った人から終わりというのがありました。

それも、高頻度で私が一番最後でした。

その他、日常生活のあらゆる場面において、私はかなり行動が遅いです。何をするにも人より多くの時間を要します。

なぜかというと、頭の中で自分の動く流れをイメージして「よし」と納得してから行動に移すんですよ。

例えば、体育で着替えるときも、脱いだ制服はここに置いて授業が終わったらジャージをこっちに置いて、とか考えてから着替え始めます。

そして助産師として、自分はかなりマズイと冷や汗が出たのは、夜勤帯の分娩室で胎盤娩出後に出血が止まらなかったときです。

医師や先輩助産師が「採血!」「アトニン!」とか叫びながら慌ただしく動いている中、私はポツンと立っているだけでした。

動かなきゃいけないのは、わかっています。頭の中では「あれをした方がいい」「これをしないと」といろいろ考えているんです。

でも、私は自分が納得してからでないと体が動きません

アトニン1つ準備するにも、あの棚のとこに行って、アンプル切って、シリンジで吸って、みたいな自分の行動順序を頭の中でイメージする必要があります。

そうしているうちに、次から次へと場面が変わっていく。

頭が真っ白になって動けない、というのとはちょっと違うんですが、結果は同じ。

出産の現場ではいかに速く動けるか、が求められるのです。

理由③:人に話しかけるのが苦手

私はあまり人と話すのが得意ではなく、特に「人に話しかける」ことに苦手意識を感じています

どういうタイミングで、どういう言葉で話しかけて良いのかわからなくて。

仕事でも、ハイリスクを扱う病院でしたから、先輩助産師だけでなく産婦人科医、新生児科医、新生児科看護師といった様々なスタッフと密な連絡をとる必要がありした。

でも、何か相談したいことがあったとき、私はそれをなかなか言い出せなかったんです。

そして私の相談不足が原因で新生児科との連係ミスが起きて、問題になったことも。

どんな仕事をするにしてもコミュニケーション能力は不可欠です。

しかし助産師は一度に2つの命を預かるわけですから、人に話しかけるのが苦手で相談ができない、というのは通用しないと思いました。

私が思う助産師に向いている人の特徴

次に、私が思う「助産師に向いている人」についてまとめます。

要は先述した「助産師に向いていないと思った理由」の逆なんですが、それだけではつまらないので、私が特に印象に残っている先輩助産師のエピソードも交えていきます。

特徴①:手先が器用な人

お菓子作りが得意

病棟の中には、お菓子作りが得意でバレンタインデーなどのイベント毎に手作りお菓子を持ってきてくれる先輩助産師がいました。

その先輩は、お産大好きで誰よりも自分が多くお産を取りたいと思うタイプ。

もちろん、分娩介助も上手でした。

恐らく、一生助産師を続けていくんじゃないかと思います。助産師が彼女の天職です、絶対に。

ここで余談ですが、元モー娘。の辻希美さんの娘さん、希空ちゃんが少し前に助産師になりたいと言っていたそうです。

希空ちゃんはお菓子作りがとても上手!(インスタ見てると、プロかと思うほどです。本当にすごい!)

希空ちゃんは、間違いなく助産師に向いています。素敵な助産師になれると思います。

まな板を使わずにリンゴを剥く

お昼休憩中に、リンゴ丸々一個を自分の手の上で切って食べている先輩助産師がいました。

皮を剥くだけならよくても、くし形切りにするのもです!

私、まな板がないと包丁を使えないので、その先輩の姿に度肝を抜きました。

しかも、「朝に実家の庭からもいできた」って言ってて。それもなんかすごくて。笑

他の先輩に「ワイルドな食べ方だね!」って突っ込まれてましたね。

このリンゴ先輩、何がすごいって、分娩後の分娩台がとてもキレイなんです。病棟一だったかも。

ああ、この先輩も、ずっと助産師でやっていくんだろうなぁと思いました。

絵が書ける

助産師の先輩の中には、絵が書ける人が結構いました。

先述の先輩2人もそうです。

ちょっとしたメモにササっと絵を書くことを、普通にできちゃうんですよね。

想像通り、私は絵が全く書けません。

この病棟の人、絵が書ける人多くない?と始めは思っていましたが、逆でした。

絵が書けるほど手先が器用な人が、助産師になっているんです。

特徴②:行動が速い人

先輩助産師たちは、とにかく速いです。何をするのも速くて!

私の中の一番は、私のプリセプター助産師。

まず歩くのが速くて、入職したてのシャドーイングの時期は何度も先輩を見失うほどでした。

しゃべるのも速いから何度も聞き返したこともありましたっけ(^^;

そして着替えスピードの速さったら、体育の着替えで一番最後だった私からしたらオリンピック種目かと思うほどです。

特徴③:それなりのコミュニケーション能力がある

助産師といっても人間なので、よくしゃべる人、おとなしい人、色々います。

しかし、少なくとも私みたいに「人に話しかけること自体が苦手」という人はいなかったように思います。

新人でもベテランでも、何か困ったことがあったら声に出す

こういう、最低限のコミュニケーション能力は皆備わっているわけです。

つまり人に話しかけることに強い苦手意識がなければ、それだけで助産師の素質はあると思います。


上記のエピソードに挙げた先輩は、35名前後いる病棟助産師のうちの数名です。

助産師の全員にこの先輩たちのような能力があるわけではありませんが、皆遠からずだと思いました。

助産師には向き不向きがある!自分の性格を見つめてみよう

今振り返ると、私はよく助産師として働いていたなと思います。

私には完全に場違いな世界でした。

当時は、モデルに混ざって写真撮影をするみたいな、一瞬で自分が劣等生になってしまうそんな心境の毎日で。

取返しのつかない事故が起きる前に身を引いて良かったと今は思っています。

結局、私が言いたいことは助産師はセンスが必要な職業だということ

そのセンスとは、手先の器用さ

「私は全然器用じゃないよ」という助産師も、私レベルに不器用な人はいませんでした。

私レベルの不器用だと、アンプルを切るのですら苦痛を感じますから。

日常的に手を動かすことに苦痛を感じていない人(そういうことを考えたこともなかった人)は、助産師のセンスは十分あります。

もし助産師の仕事が辛くて辞めたいと思ったとしても、それは自分が助産師に向いていないということではなくて、職場の環境や業務内容が原因ではないでしょうか。

最初に私が挙げた「助産師に向いていないと思った理由」にあまり共感できなかったら、それはあなたが助産師に向いているということです。

逆に私に共感した方がいれば、自分の苦手なことを我慢してまで助産師を続ける必要がどれくらいあるのか、今一度考えてみても良いかもしれません。

向いていないと思ったら、辞めることも立派な選択肢だと私は思います。命を預かる仕事ですから。

ちなみに、助産師を辞めた私は、今は看護師として働いています。

ここにくるまで随分と模索しましたが、今は私にできる仕事を見つけて毎日が楽しいです。

大切なことは、自分に合う仕事を見つけること。

自分を一番知っているのは自分です。

この記事を読んでくださったあなたの悩みが解決できて、心から楽しい生活が送れるよう願っています(^^)

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