私は現在、夫の扶養に入ってパートをしています。1年前までは正職員で働いていたし、退職したあとも自分で社会保険を払いながらパートやアルバイトで収入を得ていました。
夫の扶養に入ったのは、半年前です。そして、現在妊娠中の私は出産前にパートをやめ、専業主婦になる予定です。
共働きが当たり前の時代で、私が専業主婦になることを選択した理由を書きました。
目次
専業主婦になるつもりは全くなかった
私は昔から専業主婦になりたかったわけではありません。家にいるよりも、働きに出る方が好きです。妊娠や出産をしても、産休や育休を取りながらずっと働き続けるつもりでした。
仕事で心身ともに体調を崩して退職
私は看護師なのですが、1年前まで正職員だったところは大きな急性期の病院で、夜勤もしながら激務をこなしていました。しかし、だんだん私の心と体が仕事についていけなくなりました。
- 不規則な生活
- 休憩もままならない16時間以上の夜勤
- いつ来るかわからない救急車
- 突然やってくる入院患者さんの急変
- 勉強会のために職場にいく休日・・・
私は、そんな急性期病院の仕事が合いませんでした。
仕事の悩みがある一方で、私生活でも悩みがありました。それは、「妊娠できない」ということ。私も夫も結婚後はすぐ子どもが欲しかったのですが、なかなか妊娠しませんでした。
そこで、もともと自分はこの職場は合わないと思っていたし、不規則な生活は妊活に良くないとも感じていたので、正職員として働いていた病院の退職を決めました。
扶養に入ったのは不妊治療を優先するため
病院を退職したあとは、自分で社会保険を払いながらパートやアルバイトで仕事をしました。そして、不妊治療専門病院への通院も始めました。

私はできるだけ多く働きたかったのですが、仕事量を増やすと不妊治療の通院時間を確保できなくなってしまいます。
”通院を優先したいけど、仕事をしないと収入は社会保険料を払うだけになってしまう”
このジレンマでとても悩みました。そこで、私は自分が何を優先したいのか改めて考えました。
自分のキャリアか、収入を多く得ることか、妊娠することか・・・
結果、私はキャリアや収入よりも「1日でも早く妊娠して子どもを産みたい」と思っていることに気づきました。
夫に私の気持ちを伝え、夫婦で話し合った結果、「夫の扶養内でパートをしながら治療をする」という結論に至りました。
- 不妊治療の通院時間が確保できる
- 約8~10万/月の収入が得られる
- 私の給料からは社会保険料は引かれない
私のパート代はほとんど不妊治療費に消えましたし、世帯年収は前年の半分くらいに減りました。けれど、不妊治療を優先した結果として今私は妊娠できているので、この選択で良かったと思っています。
今の職場が、出産前に退職する制度のところだった
不妊治療を優先するため扶養内でパートを探していた私は、近所にある少人数のクリニックを見つけました。
私が不妊治療中であることは、問題なく受け入れられました。ただ、1つクリニック側の独自の制度があると伝えられました。それは、出産前には退職するというものです。
なんでも、過去に産休育休をとった人の復帰と代替の人の調整ができずトラブルがあったようです。少人数でやっているクリニックのため、1人の有無がクリニックの運営を左右してしまいます。
クリニックからは、「産休育休が制度としてあるのは十分わかるが、うちは産休育休はとらないで一度退職してもらっている」と説明がありました。
このやり方は、法律上では問題があるのかもしれません。また、産前産後休暇や育児休暇は働く女性の権利なので、取得を希望することはできるのかもしれません。
私はこのクリニックで1年以上働くつもりがなかったので(漠然と、1年以内に妊娠できるだろうと思っていた)、「出産前に退職する」ことを受け入れて入職しました。
つまり、今の職場に入った時点で、必然的に出産前に専業主婦になることが決まりました。
私が専業主婦になるのは、もはやそうなる運命だったと思っています。
夫の理解が十分にある
夫は、私が働きたいなら働けば良いし、家庭に入りたいなら入ったら良いという考えを持っています。
専業主婦(夫)家庭に大切なこと
私は、共働き夫婦が協力することはもちろん大切なことですが、どちらかが専業主婦(夫)の家庭であっても夫婦の協力は不可欠だと思っています。
どちからが専業主婦(夫)だと、夫婦の役割分担は明確です。お金を稼ぐか、家のことをするかです。
私は、今後夫の収入だけで家族が暮らすようになるため、夫が満足して仕事に臨めるように健康管理やスケジュール調整に気を付けています。
また、夫は私が家事をやりやすいように、(意図しているかは不明だけど)いつも「ありがとう」と言ってくれます。
完全に、お互いができないことを相手がやっているのだから、それを労い感謝していくことが、どちらかが専業主婦(夫)の家庭に大切なことだと思います。
夫の感謝があるから専業主婦を選んだ
自分が仕事をしていたから言えますが、仕事は周りの人や相手が自分の働きを評価をしてくれるので、それがモチベーションに繋がります。
しかし、家事は誰も見ていません。家の中でやった家事を、外の人が評価してくれることはありません。
私は、仕事と家事のどちらをメインにやりたいかと聞かれたら、仕事と答えます。それくらい、家事はできるならやりたくないです。
家事が嫌なら、私もフルタイムで働きに出て、家事は夫と完全に折半するという方法もあります。それか、家事代行サービスを利用するとか。
でも、私は自分で家事をやる選択をしました。それは、夫は私のした家事を褒めてくれるからです。「洗濯してくれてありがとう!」とか、「トイレ掃除してくれたんだね」とか。
そんな夫だから、私は扶養を抜けることは考えず、むしろこのまま専業主婦になって夫を支えたいと思ったんです。
今後子どもが産まれて、夫の帰宅までに家事が十分にできなくても、夫なら文句を言わず一緒に家事をやってくれると思います。

ただ、私はずっと専業主婦でいるつもりはありません。私たち家族が今の日本で片働きでいることには、経済的な不安がつきまといます。
できるなら兄弟はつくりたいし、進学のためにもお金は必要なので、いつか私も働きに出ようと思っています。
家族の働き方は、家族が決めること
私は、夫婦がお互いに納得しているのなら、専業主婦(夫)を選ぶことも選択肢の1つだと思います。
私たちのように不妊治療を優先したかったり、病気で働けなかったり、家で子どもと長く接したかったり・・・それぞれの家庭には事情があります。
今の時代は共働きの夫婦が多いのでしょうが、共働きか片働きかを選べる時代でもあります。
それぞれの夫婦が納得して選んだ形が、正解だと思います。
私は、不妊治療や夫の性格を考えて専業主婦を選択しましたが、結果的には良かったです。夫婦で話し合って出した結論に、間違いはなかったと思っています。
夫婦の働き方に迷ったり、専業主婦(夫)を選択していいのか悩んでいたら、外野の意見よりまず「自分たちが優先したいこと」を考える時間を設けてみると良いと思います。


