先日1歳になった娘は、昼も夜も寝かしつけが要りません。
寝室にあるベッドに寝かせてすぐドアを閉め、リビングにあるベビーモニターを見ると既に睡眠体制に入っている娘。
私が寝室を出る時にたまに泣くこともありますが、どんなに時間がかかっても5分以内には寝息を立てます。
そして娘は夜間は12時間ぶっ通しで寝ます。1歳の今は、19時から7時まで。
娘が初めて12時間通しで寝たのは生後2ヶ月のころでした。あまりにも心配で医師に相談したくらい。(この日が特別で、その後は深夜にも授乳しました。)
それも生後7ヶ月には夜間の授乳が不要になり、毎日12時間寝るようになりました。
そんな娘ですが、生後1ヶ月半頃までは寝かせたくてもギャン泣きして寝てくれず、私も夫も途方に暮れていました。
先が見えない「寝かせる」不安。これが毎日続くと、家族が壊れてしまいそう。
そんな悩みを抱いた私たちが実践し、結果良く寝る娘になった「子どもの睡眠環境の整え方」を紹介します。
※ちなみに、「ネントレ」とか「〇〇式」というのは一切検索していません。こういう情報はあえて目に入れないようにしています。こういうのは根拠がなくて私は好きではないので。
私たちが参考にしたのは「米国小児科学会」が発表している方法
米国小児科学会が、子どもの寝かしつけについて発表しています。
公的な医療機関が発表しているものは、全て根拠があります。医療はデータの世界です。
ここに記載されている、「乳児の寝かしつけ」は以下の4つです。
- 夜の授乳や着替えの際は、なるべく静かに行う
- 日中は覚醒時間が長くなるよう努める
- 眠くなったら、起きているうちにベッドに寝かせる
- ぐずり出したら数分間はそのまま見守る
これに沿って、生後1ヶ月半から娘の睡眠環境を整えました。
我が家で実践した具体的な方法を、以下に紹介します。
1.寝室の明かりは最小限にする
就寝直前の着替えやおむつチェックなどは、暗くした寝室で行いました。
電気やランプは一切つけず、廊下から漏れる明かりのみ。
深夜や早朝に授乳が必要なときは、小さなオレンジ色のランプを娘の目に入らないような位置に置きました。
また、娘が就寝したら家の中は静かにするようにしました。大声で会話をしない、大きな音を出さないなど。
2.日中の覚醒時間を長くするよう努める
これは月齢によって対応が異なりますが、低月齢のときは日中は絵本を読んだり歌を歌って聞かせるなど、できるだけ刺激を与えるようにしました。
もう少し月齢が進んで娘自身が動けるようになったら、一緒におもちゃで遊んだりお散歩に出かけました。
よく動き回る日は、寝るのも早かったなぁという印象です。
3.眠くなったら、起きているうちにベッドに寝かせる
「眠くなったら、起きているうちにベッドに寝かせましょう」と書かれている米国小児科学会の説明を詳しく見てみると、
起きているうちにベッドに寝かせることで、自分自身で入眠できるようになってきます。完全に眠るまで抱っこしたり揺らしたりすると、夜間途中覚醒した際に自分の力で再入眠することが難しくなる可能性があります。
とあります。
つまり、「赤ちゃん自身が自分で眠れる力を育てる」ためには、抱っこでの寝かしつけは逆効果なんですね。
この米国小児科学会の発信を知るまでは私も娘を抱っこで完全に寝かせてからベッドに置いていたので、それをやめました。
娘の目が開いているうちに、ベッドに寝かせる。
昼寝も就寝時もこれを徹底しました。
ただ、起きているときにベッドに寝かせると、必ず泣くんですよね。それについては以下に述べます。
4.ぐずり出したら数分間はそのまま見守る
米国小児科学会が乳児の最適な寝かしつけとして発信している「起きているうちにベッドに寝かせる」を実行すると、当初の娘は100%泣きました。
でも、ここで抱っこしてしまったら、意味がありません。
米国小児科学会は、「ぐずり出したら数分間はそのまま見守る」ことで「赤ちゃん自身で眠れる力がつく」と述べているので(公的機関の発信には必ず根拠のあるデータが存在しますよね)、私もただ娘を見守るだけに努めました。
しかし驚きました。本当に赤ちゃんって自分で寝られるんですね。驚くくらい、急にすや~と寝息を立て始めます。5分も見守れば自然に寝てくれました。
そっか、抱っこで寝かしつけるというのは、子どもの睡眠の妨げになっていたのかもしれない。「子どもは抱っこで寝かしつけるもの」というのは思い込み、先入観だったのか、と気づきました。
夜間の授乳で起きたときも、授乳後は同じように娘が起きているうちにベッドに寝かせます。
これらを2週間くらい続けると、娘は起きているときにベッドに寝かせても泣かなくなりました。そして、ベッドに寝かせたら5分も経たないうちに寝られるようになりました。
米国小児科学会の発信のとおり、「抱っこで寝かせない」方法をとったら、娘が自分で寝る力をつけられました。
上記以外の娘の睡眠環境
米国小児科学会のには、上記以外にもさまざまな「赤ちゃんの睡眠」について書かれています。
例えば、SIDS(乳幼児突然死症候群)を防ぐための寝かせ方。SIDSって、睡眠中に起こることが一番多いそうですね。
これらも踏まえて、我が家の娘の睡眠環境を紹介します。
ベビーベッドを使う
赤ちゃんの安全確保のためには、赤ちゃんを独立した場所で寝かせることを、米国小児学会は推奨しています。
日本は和室だったり添い寝文化があるので難しいところもありますが、私と夫はたまたまベッドを使っていたので、その横にベビーベッドを置くことにしました。
我が家で使っているベビーベッドは、IKEAのものです。
IKEAのベビーベッドは安全基準を満たしていて、さらに開閉扉がないところが安心して使えるポイントです。
同じくIKEAのベビーベッド用マットレスは、赤ちゃん向けのほどよい固さがあるので体が埋もれる心配もありません。
1歳になった今も使っています。
ベッドの中には何も入れない
これも安全の観点からですが、娘には枕と掛け布団は使っていません。もちろん、おもちゃやぬいぐるみ等もありません。ベッドの中には娘以外何もない状態です。
ただ服だけで寝かせるのは違和感があるので、スリーパーを着せています。
冬は暖房+加湿器を、夏は冷房を使って、部屋の環境をこまめに調整していますね。おかげで冬場は私たちも薄い布団1枚で過ごせました(電気代が大変なことになりましたが…)。
就寝時間を早めた
これは米国小児学会が発表していることではないですが、生後1ヶ月半で娘の睡眠環境を整えようと思ったとき、就寝時間をそれまでより早めました。
それまでは、夫の帰宅を待ってお風呂に入れてたので、就寝時間が21~22時くらいでした。
それを、17時に私がお風呂に入れ、18時までに寝かせるようにしました。
これも良かったと思っています。21時や22時だと眠すぎたのかもしれません。眠いのを泣いて表現するからもっと眠れない、という悪循環。
18時前に就寝するというのは、娘には合っていたようです。
ちなみに1歳になった今は、19時前後に就寝しています。
寝かせたあとはベビーモニターで様子を確認
娘をベッドに寝かせたあとは、リビングあるベビーモニターで娘の様子を確認しています。
モニターがあると娘がちゃんと寝ているのか安心できるので良いですね。
スワドルアップを使っていた
我が家の場合、生後1ヶ月ごろからスワドルアップという商品を使っていました。
スワドルアップを使い始めた理由やレビューは以下です。
ただ、今思うと、娘が良く寝るようになったのは、スワドルアップの効果というよりも、米国小児科学会の発信に沿って睡眠環境を整えたことの方が大きいのかもしれません。
スワドルアップは生後4月くらいでやめましたから。
娘は生後2ヶ月から寝かしつけなしで12時間寝る子になった
1ヶ月半から2週間、我が家では米国小児科学会の発信を参考に、上記のように睡眠環境を整えました。
すると生後2ヶ月で寝かしつけ不要になり、12時間ぶっ通しで寝る娘になりました。1歳の今もです。
私と夫が「寝かしつけ」をしたのは、生後1ヶ月半まででした。娘が1人で寝てくれるようになって、本当に助かっています。
子どもは人それぞれ違うので、娘がたまたま「よく寝る子」だったのかもしれませんが、睡眠環境を整えたことは確実に娘に良い影響を与えたと思っています。
米国小児科学会のサイトは寝かしつけ以外にも小児医療についての情報が得られるので、ぜひチェックしてみてください。