先日、「君の膵臓をたべたい」という小説を読みました!
読み終えて、自分の感想を残しておきたくて文章にまとめました!
※小説中のセリフなど、ネタバレ要素がありますのでご注意ください。
本の紹介
著者 | 住野よる |
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出版社 | 双葉社 |
第一刷発行日 | 2015年6月21日 |
著者の住野さんは、大阪府在住の兼業作家で、高校時代より執筆活動を始めたそうです。「君の膵臓をたべたい」がデビュー作です。
あらすじ
双葉社のホームページより、「君の膵臓を食べたい」のあらすじを紹介します。
ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。
それは、クラスメイトである山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。
そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて——。
読後、きっとこのタイトルに涙する。
あらすじにある通り、主人公の「僕」がクラスメイトである山内桜良の余命が短いという秘密を知ってしまうところから物語が始まります。
人と関わることを避けてきた「僕」とクラスの人気者で明るく活発な「山内桜良」が、お互いの存在を通して何を考え何を感じるのかが描かれた小説です。
以下、ネタバレを含む私の感想です。
生きるということ
ストーリーの終盤で桜良が言っていましたが、「生きるっていうのは、きっと誰かと心を通わせること。そのものを指して、生きるって呼ぶんだよ」という言葉が胸に響きました。
人は、1人では生きていけない。
この世の中にはたくさんの人がいて、誰かと話したり、触れたり、喜んだり、怒ったりすることで、初めて「自分」の存在が明らかになる。
だから、他人と関わることを怖いって思わなくて良いんだよということを、私はこの本が伝えたかったメッセージとして受け取りました。
また、人はいつ自分の命が終わるかわかりません。
小説の中でも、余命宣告を受けた山内桜良の命が尽きる前に、事故でや犯罪に巻き込まれて「僕」が先に死ぬかもしれない、ということが書かれていました。
余命宣告を受けた人も、そうでない人も、自分がいつ死ぬかは誰にもわからないんですね。
だからこそ、みんな1日1日を大切に生きてほしいと言う意味で「みんなもうすぐ死ねばいいのに」と桜良は言っています。
この部分を読んで、私も1日を大切に生きようと思いました。そして、自分や自分の周りの人たちが生きているのは当たり前のことじゃないと思うようになりました。
自分も、周りの人も、いつ何が起こるかわかりません。自分の家族や友人に、自分の気持ちなど伝えたいことはすぐ伝えようと思っています。
家族の関係
人が亡くなる系の話は、私は特に家族の話になると必ず泣いてしまいます。
この小説でも、自分の余命を知った桜良が家族当てに遺書のような手紙を書くのですが、「お父さんとお母さんの子どもに生まれてよかった」という文章を読んでいると涙が出てきました。子どもにこう思われる両親って、素敵ですね。
これは私が小説から読み取ったことですが、桜良の両親は、桜良や桜良の兄とたくさん会話をして、家族でいろんなところに出かけ、家族の時間を作ってきたのでしょう。
桜良は家族が大好きでしたし、家族も桜良が大好きでした。
私も、これからそんな家族を作っていきたいなと思いました。
[chat face=”pro2.png” name=”ちょここ” align=”left” border=”none” bg=”red” style=”maru”]さすがに、自分より先に子どもに余命宣告をされたらショックだけど・・・[/chat]
「僕」の変化
この小説の主人公の「僕」は、人と関わることが苦手で本ばかり読んできた男の子です。
しかし、桜良の秘密を知ってしまってから桜良と接することが多くなり、戸惑いながらも桜良の存在の大きさに気づいていきます。
私は、この小説から「1日1日を大切に生きる」ことを改めて教わりましたが、その他にも「人と関わることで人は変わる」ということも気づきました。
「僕」は桜良と出会って、桜良の考え方や行動を見ているうちに自分の気持ちに気づきました。桜良との出会いが「僕」を変えたのです。
実は、桜良も「僕」と出会ったことで変わることができました。
「僕」も桜良もお互いの存在が自分を変えてくれたことに気づき、「君に会うために生まれてきた」と言っています。感動しますね!
さらに、「僕」も桜良も2人の関係は友人でも恋人でもないものと言っています。
2人は、お互いがお互いになりたかったのです。お互いに憧れを持っていました。
「君になりたい」という意味で「爪の垢を煎じて飲みたい」、それを2人の関係性に言い換えて「君の膵臓をたべたい」と言い合っています。
こんなに誰かを強く思える人生って、素敵ですね!
まとめ
「君の膵臓をたべたい」を読んで、私は以下のことを改めて思いました。
- 1日を大切に生きる
- 自分や周りの人が生きていることは当たり前じゃない
- 伝えたいことはすぐ伝える
- 人と関わって生きていく
- 家族の時間を大切にする
私は、読んで良かったと思う小説でした!
興味がある方はぜひ読んでみてください(^O^)
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