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【レビュー】「太陽のかけら」を読みました

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大石明弘さんが書かれている、「太陽のかけら」という本を読みました。

この本は、「谷口けい」さんという女性アルパインクライマーの生き方について書かれた本です。

けいさんは有名なアルパインクライマーで数々の受賞もしているのですが、2015年12月のクライミング中に亡くなってしまいました。

私はこの本を読んで初めて谷口けいさんについて知ったのですが、読み終わった後は素敵な女性を知れて良かったと思いました。

自分のこれからの人生のヒントをくれる本でした。

太陽のかけらを読んだ感想を書きます。

目次

アルパインクライミングについて

私は、「アルパインクライミング」について全く知りませんでした。

言葉自体もこの本で初めて聞きました。

アルパインクライミングは、崖をロープや道具を使い頂上を目指す登山です。

数千メートル級の山を登るので、いつでも死と隣り合わせです。

[chat face=”pro3.png” name=”ちょここ” align=”left” border=”none” bg=”red” style=”maru”]それを聞いただけでもかなり恐怖心に強い人にしかできないなぁと思う[/chat]

また、ロープのテクニックなど、高度なクライミング技術が求められます。

アルパインクライミングについて知れば知るほど、私は恐怖ですくみました。

だって、あんなに高いところをロープ1本で登るなんて・・・

怖すぎです。わざわざ死ににいくようなものでは、と思ってしまいました。

でも、山が好きな人って多いですよね。私にはわからないですが、アルパインクライミングには人を虜にさせる魅力があるのでしょう。

そんなアルパインクライミングの世界で、谷口けいさんはとても有名なクライマーです。

けいさんはクライマーとして有名なだけでなく、「多くの人に好かれている」ことでも有名な女性でした。

けいさんは、「登ることで自分と向き合う」と言っていたようです。

[chat face=”prof1.png” name=”ちょここ” align=”left” border=”none” bg=”red” style=”maru”]大きな山を登る人は、この表現をよくするなぁ[/chat]

アルパインクライマーたち、考えるスケールが自分と全く違うので、ただただすごいと感じました。

谷口けいさんが人から好かれる理由

谷口けいさんは、周りの人からとても慕われ、信頼されていました。

「けいさんがいれば大丈夫!」「けいさんがいるなら安心!」「けいさんに相談してみよう」と言われるくらい、大きな存在の女性でした。

その理由は、けいさんの人柄にあると思いました。

けいさんは、

  • 誰にでも気さくに話しかける
  • 「何でだろう」という視点を持って物事を見る
  • 好奇心を抑えない
  • 気になったら行動する
  • 「やってみないとわからない」が合言葉

という性格です。

登山に関しては、「私のレベルでは無理だ」とは思わずに、「やってみよう」とどんどん先に進んでいきました。

他には、登山のために訪れた国の文化を知りたくて、毎朝通学路に立ち子どもたちの様子を見ていたことがきっかけで、現地の人と仲良くなりました。

つまり、けいさんは、「行動力」がずば抜けて高い人です。

けいさんが「やってみよう」と先に進むからパートナーのクライマーも登頂できたし、けいさんが現地の人と仲良くなったから他の人もその国について知ることができた。

周りの人は、「けいさんがいたから」と言っています。

けいさんは、自分が気になったことはどんどん行動して突き詰めていくスタイルで、その結果周りの人を巻き込んでいきます。

巻き込むという文字を見ると一見迷惑なのではと思うかもしれませんが、けいさんの「巻き込む」は周りの人も楽しめるように巻き込んでくれるのです。

けいさんがいると周りが明るくなる。

まさに太陽のような女性です。

「太陽のかけら」の太陽は、けいさんを指しているんだと思いました。

いつも明るく元気なけいさん、でも過去は違った

周りを巻き込むほど明るく活発なけいさんですが、幼少期からそうだったわけではありません。

本によると、地元にいる間は物静かで友達もそれほど多くないタイプだったそうです。

しかし、自転車だけで旅行にいくなど、やりたいと思ったことへの行動力は周りが驚くほどでした。

けいさんは、「こうしなければならない」という画一的な学校教育が嫌で、高校3年生のときに1年間アメリカ留学をしました。

すると、自分の世界が開け、自分のやりたい道をとことん追求する生き方を目指すようになりました。

けいさんの父親が「昔は、将来何かをしそうなエネルギーを溜め込んでいた」と述べていましたが、幼少期の静けさは将来について考えている期間だったのでしょうね。

私、学生時代は学校教育や制度について何の疑問も持たず、そういうものだと思っていましたから。

子どものころからこう考えられる人は、将来大きな事を成すのかもしれません。

これからの自分の人生のヒントになる

けいさんの生き方を知り、私もこれから真似したいところがたくさんありました。

私は結構な人見知りで、誰かに声をかけるのがとても苦手です。

人を見つけると億劫になってしまって、言葉を交わさなくても良いように避けてしまうことが多々あります。

その時は話さなくて良いから楽ですが、言葉を交わさないとお互いのことを知れないので壁を感じるまま過ごすことになります。

もう二度と関わらないような相手ならそれでも良いかもしれませんが、例えば職場の人などは、できるだけ言葉を交わすようにしようと思いました。

[chat face=”prof1.png” name=”ちょここ” align=”left” border=”none” bg=”red” style=”maru”]仕事は人間関係、人脈によって結果が左右することもあるから、できるだけ壁をつくらないで交流したい[/chat]

でも、私、誰かに話しかけるときになんていう言葉を発してよいかがわからないんですよね。

「おはようございます」「こんにちは」は言えても、その次の言葉がわからない。

今日もいい天気ですね??

今日も忙しそうですね??

ん~、こんなありきたりな世間話のようは言葉は発したくない。

「あ、この人会話をつなげようとしてるのかな」というのを察してほしくない。

自然に会話をするために、どういう言葉を発したら良いのかな。

それは、これからの私の課題です。

友達が作るのが苦手で、今も連絡を取り合う友人は片手に収まるくらい。

でも友達はほしいという気持ちはあるから、外に出るときはけいさんのように気さくに話しかけられる人をイメージしてみよう。

自分の苦手を克服するために、目指すイメージ像が明確になりました。

太陽のかけらを読んで良かったです。

舞台は山ですが、人生について考えられる1冊だと思います。

http://chococotime.com/ikimonogatari

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